交流会 2022年度


★3月交流会

 3月26日(日曜日)13:30~15:30

 参加者:本人2名・ご家族3名・ライゼの会3名

3月はお花見の予定でしたが、あいにくの花散らしの本降りの雨で外に出れず、室内でのお話し会になりました。雨の予報だったので、先日撮った写真や動画をスライドショーにして、部屋の中でのお花見です。また、初めて参加のご本人とご家族との出会いもあり、楽しいひと時でした。初めて参加されたKさんはとてもお話上手の方です。1月に診断されたという事ですが、とても明るく知識も豊富で楽しい方です。これから先も一緒に活動できそうな予感です。皆さんの自己紹介の後は、恒例の近況を教えていただきました。Aさんは保育士さんです。もうすぐ卒園式という事で毎日練習していますが,子どもたちの成長を見て、涙が出て止まらないそうです。私たちもその光景が目に浮かぶようでした。本人のSさんはお薬を飲んできた後だったので、ちょっと眠そうで無言です。Kさんは嫁いだ娘さんと久しぶりにお酒をたくさん飲み、暴飲暴食したというので皆さん大笑い。Tさんは施設に入ってるご主人と久々に会えるのでうれしそうでした。来月には私たちも会いに行きたいと思います。

Yさんは、人生初めての胃カメラを飲んで、診察されたら逆流性食道炎だったようで、要注意の年なようです。そして今日は誕生日❣。ささやかですがみんなでお祝いです。初めて参加のKさんは、ITに詳しく美声でラジオのパーソナリティもやったことがあり、桜のスライドショーを見てカメラ談議になったら皆さんに詳しく説明してくれたり博識で多才です。今日の出会いがうれしく思います。Kさんはご自身の症状も、今後のことも少しお話ししてくださいました。認知症と診断されても、とても前向きに考えてる方です。ご家族のYさんは、そんなKさんをにこやかに見つめてる姿がとても印象的でした。お二人ともこれからよろしくお願いします。お二人の好きな大相撲の千秋楽という事もあり、近くの小学校で行われる朝霞市出身の大栄翔関を応援するパブリックビューイングに、この後行かれると言ってました。残念ながら優勝は逃しましたが、楽しいひと時を過ごされたと思います。雨の日でしたが、ライゼの会の2022年度最期の交流会は晴れやかな楽しい会でした。来月はすぐ近くの陸上自衛隊「りっくんランド」に行く約束です。

 


★2023年2月交流会

  2月26日(日曜日)13:30~15:30

  参加者:本人2名・ご家族4名・ライゼの会4名

1月は昨年から続くコロナの感染状況に不安があり、やむなく中止としましたが、2月は皆さんが待ちかねたように集まってくれました。今月は特別なことは考えていないので、皆さんの近況をお話しいただいた後に、朝霞シンボルロードのお散歩をすることにしました。近況は、貝を食べてアナフィラキシー症状が出て、自ら車を運転し救急外来に行ったら、アナフィラキシーで運転することを注意され、おまけにコロナ検査をしたら陽性で、Wの災難に遭われたそうです。初詣のおみくじで大吉だったので、良い年になると信じてたら年頭に災厄が一気にきたのでがっくりだったNさん。でも考えようでは重ねて来たからこの後は良くなるのではと思います。お散歩の後は鼻水タラリで、花粉症デビューではないかと心配のHさん。今月から施設にいるご主人とやっと面会できるようになってうれしい。5歳児のお孫さんと暮らしているのですが、毎日振り回されて大変ですとYさん。小学校のボランティア活動も再開して子どもたちと会えるのがうれしく、また、地域のサロンも多くの方の参加でうれしいMさん。勤務する病院でもうすぐ面会再会になるので準備で忙しいが、20数年花粉症で悩まされこの季節が恨めしいTさん。保育士さんで担任する4~5歳児が練習はバラバラだったが、発表会ではみんなまとまって上手にできたので、保護やの皆さんとうれし涙を交わしたSさん。環境のお仕事しているが日常が戻ってきて忙しいと言ってたTさん。デイにも楽しく通われて、以前蓄えてたひげもきれいに剃って、ちょっと若返った本人のNさん。叔母の介護が始まったことも聞いていただきました。皆さんの近況のお話しで笑ったり、心配したりのひと時です。そのあとに少し風が出てきたのですが近くのシンボルロードをぶらぶら散歩することにしました。寒がりのNさんは吹く風が寒いと足も進まなかったので早めに帰還。そして残りの時間はお茶を飲みお菓子を食べて自由に話すことにしたのですが、小学生のころなりたかった職業というテーマを投げかけたら、皆さん思い出しながら話してくれました。今の時代はユーチューバーとかが大人気ですが、昔はもっと現実的で華やかの職業に憧れてたようです。看護師、スチュワーデス(今はキャビンアテンダント)、デザイナー、保育士、サッカー選手、バレーボール選手、お金持ち、芸能人、お坊さんなどなどでした。来週はそんなことを小学生の子どもたちと話せるイベントにライゼの会も協力します。独語が多かった本人さんもいますが、話しかけると返事もしっかりと返ってきます。認知症のことを話し合ったりすることも大切ですが、こうやって皆さんと小さい頃の思い出や、何気ない会話が本人さんにとっては一番の楽しみであり。うれしさではないでしょうか。3月の交流会はお花見の約束と、同じ日に誕生日の仲間もいます。桜を愛でながらお祝いしたいと考えています。写真を撮り忘れ。先日撮った河津桜と可愛い目白です。


★12月交流会

  12月25日(日曜日)13:30~15:30

  参加者:本人1名・ご家族3名・ライゼの会6名

2022年のクリスマス会です。

前ぶりもなく集まった皆さんで適当にそして自由に雑談しながら、クリスマスカードを作りました。花の写真もプレゼント。並べられた写真を見ながらご自分で選んでカードファイルに張ったり、差し込んだりして楽しみました。今年一年の振り返りと来年の抱負(そんなに大げさじゃない)もちょっとだけ述べて頂きました。来年は仲間の飛躍を喜べる年になればいいなと思います。先日、学会に出席されたというメンバ―から、今は医療分野の方たちも、医療だけでなく地域力、地域の人々の活動が大切と話されているとのことでした。私たちが取り組んでいることは、小さくてもまさに地域そのもので、本人やご家族、地域の人と一体になれる瞬間です。そして継続こそ力であり、地域に根差せるように力まずに活動していきます。先日、北川なつさんから送っていただいた「認知症のある人の暮らしの知恵」を皆さんにクリスマスプレゼント。メンバーのMさんからお花やクリスマスイラストをプリントしたマスクもいただきました。最後は小さなケーキとしろえびせん(なぜか?)と差し入れのミカンとお菓子を食べながら、ちいさなクリスマス会を終えました。ひとつだけ気になっていたことがあって、いつも参加してくれるNさんが心配で、終えてから連絡したら、一人では来れないNさんと一緒に来るご家族の方たちが急なお仕事で行けなかったという事でした。いつもなら連絡をしてくれるのですが、忘れてしまっていたという事です。でも、Nさんは何事もなく元気でいるという事を聞いたので良かったです。始まりもゆるゆる、終わりもゆるゆるのライゼの会の最後の交流会でした。来年元気で会いましょうと約束してそれぞれ帰路へ。帰る途中の公園では寒紅梅が多くの花を咲かせていました。

 


★11月交流会

  11月27日(日曜日)13:30~15:30

  参加者:本人1名・ご家族3名・ライゼの会4名

少人数の開催でした。新たにライゼの会に参加していただいた方に、私たちの自己紹介と近況から始まりました。デイサービスに行き機会を増やし、楽しんでいくことが出来るようになったことや、新たなショートステイ先でもゆっくり過ごせたことなどを、ご家族が本人も交えて教えてくれました。新しく参加された方は地域と繋がりたいという事で事業所を開設された方です。初めての参加でしたが楽しんでいただけたのではないかと思います。また、今日はご家族同士でお話ししたいという事で、私たちはお話しに入らず、お二人だけでお話ししていただきました。気になっていたことやこれからのことなどお話し出来たようです。やはり、本人同士のお話し同様、ご家族同士の話し合いも大切なことです。その傍らでは、クリスマスカード作りを本人さんと私達で始めました。これを考えてくれたメンバーは今日は参加できなかったのですが、材料を送っていただきました。ああしようかな?こうしようかな?といろいろ考えてシールを貼ったり、切ったりと盛り上がりました。お花の写真もクリスマスカードファイルに入れて頂きました。まだ、未完成なので12月の交流会でご自分のカードとご家族にプレゼントするカードも作ります。12月の交流会はちょうど25日なのでその日にプレゼントできます。ゆるゆるの自由な雰囲気で交流会を終え、12月の再会を約束しました。

 


★10月交流会  

  10月23日(日曜日)13:30~15:30 中央公民館

  参加者:本人2名 ご家族3名 ライゼの会5名

秋晴れとまではいかないまでも、秋を楽しむにはちょうど良いお天気でした。

今日の予定は皆さんの意見も聞きながら、秋空の下の散歩と朝霞の森でキャッチボールとバトミントンをやることになりました。その前に皆さんの近況などをお話しいただきました。Hさんは奥様と一緒に鹿児島のご実家まで飛行機で行かれたそうです。楽しかったとニコニコ話されていました。Sさんは新たなショートステイ先も見つかり、デイサービスにも行かれてるという事でご家族も安心していました。デイは楽しいですかと聞くと「まあ、まあかな」と笑っていました。また、特養に入所されてるIさんの奥様は、やっとリアルで面会が許されて会えましたとご報告。Iさんがお元気な様子を話してくれました。やはり何よりうれしかったと思います。他には、娘さんに彼氏ができたようで、男親の複雑な心境。小学校の支援学級の子どもたちのこと。専門職の仕事が忙しいこと。研修の講師を務めるので準備が大変。ローカルだけどラジオ出演したこと。歯が痛くて現在も進行形などなどです。皆さんへは担当課の家族介護教室のご案内。11月に行う団体イベントへの参加。担当課と認知所施策の懇談会。オレンジひまわりのことなど報告して朝霞の森へ出発です。散歩途中のシンボルロードにはお店があったり、子どもたちが走っていたり、それぞれが秋の休日を楽しんでいます。朝霞の森の中でキャッチボールを始めたら、

Sさんはグラブの使い方を教えてくれました。以前は少年野球のコーチをしていたので、とても詳しいです。認知症と診断されても以前の記憶と体で覚えていることは確かです。ボールを投げる姿も受ける姿も颯爽としており、いきいきとしていました。Hさんも少しだけバトミントンをしたのですが、散歩の方が良いという事で、奥様と仲間と3人で森の中を散策でし、秋の樹の英気をいただいたようです。おやつタイムの時間は、皆さんと他愛もないことを語りながら食べました。来月のおやつは焼き芋に決定です。また、クリスマスの時に作るものも考えました。紅葉を見に行きたいがどこがいいだろうかとか、いろんなことをお話ししていると時間はゆっくり流れます。そして、来月の再会を約束した11月最後の日曜日でした。


★9月交流会  

  9月25日(日曜日)13:30~14:45

  参加者:本人2名 ご家族3名 ライゼの会3名

7月、8月は感染拡大の為、皆さんとお会いしての開催はできませんでしたが、9月は少人数ながら皆さんとお会いして交流会の開催です。

初めて参加していただいた本人さんも、久しぶりにお会いした本人さんもいきいきとした表情でお会いできたことに感謝です。久しぶりの開催という事もあり、また、秋晴れのお天気なので全員でお散歩しようという事になり、シンボルロードをぶらぶら散歩となりました。日曜日なので小さなマルシェがあったり、元気な若者たちのスラックラインの体験会があったり、森の散歩道はそれぞれが秋を楽しんでいます。スラックラインの体験を勧められたのですが、とてもじゃないが出来そうにないので見るだけです。若いっていいなあとと思いながら、彼らのプレイに拍手喝采です。日差しを和らげる大きな樹の下をしばらく歩き秋を楽しみました。公民館では動物愛護のパネル展も開催されていたので悲喜こもごもの想いで観ました。今回は皆さんと一緒に行動したので、認知症の話題にはほとんど触れず、近況や思い出話、これからやってみたいことなどを語ってもらいました。初めて参加された方は、ご夫婦で散歩などはされてるようですが、こんな集まりに参加することはなく、こもりがちだったので、いきいきと話す姿がとても楽しそうでした。現役時代のお酒のエピソードではなぜか意気投合して大笑いです。認知症のことに一切触れないこんな時間も必要だなと感じた交流会でした。散会の時には名残惜しそうにしていただき、来月も必ず来ると約束の握手をしました。ご家族さんはいろいろ悩んでいましたが、今日の笑顔を見て安心されたことと思います。次回お会いするのが楽しみです。皆さんの写真は撮れなかったので、スラックラインと朝霞の秋をどうぞ。

★8月交流会

  8月23日(日曜日)13:30~14:45

  急激なコロナの感染拡大の為、ZOOM開催となりました。

  佐藤雅彦さん ライゼの会メンバー2名

今月も感染者が高止まり状態です。メンバーに医療福祉関係者が多いことから、今月もリスクを回避してオンラインで継続です。今日は3人会になりました。それぞれの近況を紹介しながら始まりました。気になった話は認知症と診断されたご本人がなかなか受け入れられないこと。初期には不安と悩みが尽きなくとても難しい事です。社会と繋がり、人と繋がることができれば新たな人生を切り開くことができるでしょうが、ご本人にしてみれば簡単なことではないので大きな課題です。佐藤さんのように、今やりたいこと、思い立ったら行動という事で第二の人生を楽しんでいる方もいますが、そこまで到達するのは並大抵ではないと思います。3人だけなのでいろんな話で盛り上がりましたが、9月19日に行われる認知症の人と家族の会主催の世界アルツハイマーデー記念講演会に参加という事になり、佐藤さんと久しぶりに大宮で会うことになり、楽しみが増えました。当日ライゼの会も協力という事ですが、できるだけ皆さんとお話しができればいいなと考えてます。下坂厚さん、埼玉県オレンジ大使の菊池さん、渡邊さんの鼎談と、これでいいのだバンド、そして多くの認知症当事者の方、ご家族とお会いし楽しい一日になりそうです。また、9月の交流会の頃は感染も下火になり皆さんにお会いできることを祈っております。初秋の写真をどう。


★7月交流会

  7月24日(日曜日)13:30~14:45

  急激なコロナの感染拡大の為、ZOOM開催となりました。

  佐藤雅彦さん  ライゼの会(Sさん2名・Tさん)

7月初旬から増え始めたコロナの感染が、中旬には急激に増え始めました。

ライゼの会では感染リスクの高い方や、感染するとお仕事に影響が出るメンバーがいるので、大事を取り今月はオンライン開催としました。佐藤雅彦さんにも声掛けし、4人で近況やこの先のことなどの雑談で終始終わりました。最後に皆さんにうれしい報告をしました。先月、ライゼの会に参加していただいたご家族の方が、若年性認知症と診断されても、なかなか認めないご主人を説得されて、地域包括支援センターに繋がり、介護認定を申請されて公的支援を受けられるようになりそうですと連絡をいただいたことをお伝えしました。それまで奥様は一人で悩まれて大変な想いをしておられました。そして近い将来、ご主人と一緒にライゼの会に参加できるかもしれないという事でした。小さなつながりですが、社会的なつながりの大事さを改めて感じました。今月はオンラインなので参加しにくいですが、8月は必ず参加しますという事でした。通信不良のアクシデントもありましたが、4人だけの交流会でした。8月交流会はコロナの感染状況次第ですが、8月28日(日曜日)です。何卒コロナの感染が小康状態になりますように。写真がないので夏の花を。


★6月交流会

  6月26日(日曜日)13:30~15:30 朝霞市中央公民館

  本人1名 ご家族4名 ライゼの会5名

梅雨も明けない6月の猛暑日。参加された皆さんから出る言葉は決まり文句のような言葉です。腰を痛めてた本人さんは、他の症状で検査入院されたそうですが、特に大事に至ることはなかったようで、今日も元気に参加してくれました。冒頭に今年度、ライゼの会として関わっていく行事を皆さんに説明しました。8月の長寿はつらつ課&RUN伴埼玉県+講演会、9月の下坂厚さんの写真展、11月の朝霞いきいきネットワークイベント、地域の居場所つくり、認知症の人と家族の会の関連行事などなどです。そして、初めて参加された方もいるので、それぞれ簡単な自己紹介と近況を述べていただきました。そして本人さんグループとご家族グループに分かれてそれぞれの想いを皆さんと共有しました。初めて参加されたご家族の方は現在のご本人さんの様子や、これからのことを心配されて時折涙ぐみながらお話しされてました。今は一番つらい時かもしれませんが、私たちと話すことによりお気持ち的にも少し解放されたようで、笑顔も出るようになりました。今一番大切なことはご家庭に閉じこもるのではなく、いろんな方に助けを求めてもよいし、自分たちだけで抱え込まないで、社会的にもつながりを求めましょうとアドバイスしました。なかなか一歩を踏み出すのは大変かもしれませんが、まずはお住まいの近くの包括さんに相談するのが良いですよと。また、私たちのところで想いを伝えることでお気持ちも楽になりますよと。そして、近い将来ご本人さんと一緒にライゼの会に参加していただけれうれしいです。本人さんグループは、うちわに七夕の絵や大好きな「えーちゃん」のイラストを貼って楽しみました。彼は知る人ぞ知る、矢沢ファンでイラストを見るなりニコニコでした。コロナ前にはご家族とコンサートに出かけていました。ハサミで絵を切って貼り付けてご機嫌です。記念に撮った写真はあの方が矢沢永吉のコンサートに行ってきたような写真でした(笑い)。彼は初めて会ったころからあの方に似ていると言われてたのです。「ちょっちっゅね!」の具志堅用高さんです。本人もまんざらではない様子です。最後は皆さんとおやつの時間です。今日のおやつは冷たいくずもちでした。食べれるかなあと言いながら皆さんぺろりとお腹の中に。7月交流会は7月24日第4日曜日です。

 


★5月交流会 

  5月22日(日曜日)13:30~15:30 朝霞市中央公民館

  本人1名  ご家族2名  ライゼの会3名

先月、腰を痛めた本人さんのことから書き記したいと思います。腰はコルセットも外れて回復に向かっているようなので一安心です。今日は一番下の娘さんと参加してくれました。彼はライゼの会当初から参加していますが、元ボクシング世界チャンピオンの具志堅用高さんにそっくりです。久しぶりに具志堅さんに似ているねと話すと本人もニコニコしていました。しかし、このコロナ禍のせいだけではないと思うのですが、症状はかなり進行しています。話しかけるとお話し好きも以前と変わりありません。しかし、今の彼は固有名詞や動詞、名前などは言えません。「あれがこうしてこうだから」とか「あれはこれだから」とか、主にあれこれ言葉だけなのです。それでも一生懸命お話しするので、こちらも彼の話に合わせてあげます。すると彼は笑ったり手ぶり身振りで伝えてくれます。おそらく本人の中では情景が浮かんでいるのではないでしょうか。腰の具合も良くなってきているようなので、来月から移動支援やデイサービスの回数も増やすと言っていました。体力をつけて来月は大好きなキャッチボールをやろうねというと、彼はうれしそうな顔を見せてくれました。

参加者の皆さんの近況は、市制施行55年記念式典に出席してきたこと。お仕事も少しづつコロナから解放されてきたこと。デイサービスの利用者さん達と畑仕事をするのだが、休日も畑に行って野菜の世話をしているので農家みたいになっちゃった。週3回のパートを始めてまずまず満足です。保育園で1歳児から4歳児の担任になったのでちょっと大変で、中には自閉症の子もいるので対応が難しい。認知症と診断された後の公的支援がなかなかないこと。隣の市では若年性認知症の方の相談が増えたが、包括や支援団体などになかなかつながらないことを職員さんが話されていた。デイサービスを経営している仲間は、次の事業展開を考えていること。コロナの4回目の予防接種が始まる事などなど、様々なお話をしてくれました。ライゼの会の今年度事業計画も皆さんにお話ししました。最後に下坂厚さんの著書「記憶とつなぐ」の末尾に書かれている、あっちゃん(下坂厚さん)よっちゃん(下坂佳子さん 奥様)のお互いに宛てたお手紙を朗読した。繰り返し読んだところでしたが、お二人の愛情の深さに男涙が出て言葉に詰まることがありました。参加された皆さんも下手な朗読をじっと聞いてくれました。この本は一度といわず何度でも読んでほしい本です。というわけで、今月は写真をすっかり撮り忘れました。

帰り道のご近所の農家さんの大きな庭に、なんと7月ごろに咲く「夾竹桃」が

咲いていました。まだ、紫陽花も満足に咲いていないうちに夏の花が咲くという不思議な季節になりました。


★2022年度 4月交流会

  4月24日(日曜日)13:30~15:30 朝霞市中央公民館

  本人1名 ご家族2名 ライゼの会4名

今日は交流会の前に、ライゼの会の2022年度の総会を行いました。

事業報告、決算報告、事業計画案、予算案他を報告提示し、4年目になるライゼの会の活動を皆さんと共有し、継続して行くことを確認しました。

牡丹の花が満開で薔薇も咲き始め、花々が競いあう日々です。今月も少人数でしたがお集まりいただき、近況報告から始まりました。本人さんの体調に大きな変化があったことを、ご家族からお聞きしました。深夜に熱性けいれんがあり救急搬送されたという事です。天候の変わりやすい季節で、衣服の調節や水分不足ではないかと思われますが、原因は定かではないようです。合わせてけいれん時に背骨の圧迫骨折もあり、コルセット姿の痛々しい姿で来られました。軽い歩行は差し支えないようです。合わせて検査をしたら、思いもよらない病状が発見されたのですが、しばらくは様子見という事です。痛みはないのと聞いたら、今は痛くないとのことでした。このまま安静にして回復してほしいです。また、施設に入所しているYさんのご家族が、施設から送っていただいたYさんの最近の写真を見せていただきました。未だ面会もできないのでご家族の心配は計り知れません。私たちも久しぶりに見るYさんの姿を見て、以前のYさんを思い浮かべることしかできませんでした。早く会いたい、早く会えるといいねと願う事しかでできないのがつらいです。他には、コロナによる小学生のメンタルが心配なことと、特別支援学級学校の児童生徒も増えてる現状があることを教えていただきました。コロナは人とのつながりを希薄にし、子ども達の心にも影を落としています。また、高校生の人権教育で認知症のことを話したら、660通の感想が来てびっくりしたこと。そして高校生のピュアな心が認知症を理解しようとしていることなど、これまでの人権教育とは変わってきていることを聞いて、少しうれしい気持ちになりました。若い方たちにもっともっと正しく認知症を理解してほしいです。新婚のメンバーさんは、家庭菜園を初めて楽しいことも教えてくれました。独身の頃は考えることもなかったのですが、育てる楽しみ、その後の収穫が楽しみなようです。そして、本人さんの今後のことや、介護サービスのことなど、専門職のメンバーがいろいろアドバイスしてくれました。家族としてはそれが一番気がかりで、家族や本人の今後の大きな課題です。お話しの後は、用意していただいたこいのぼりの制作です。小さいのでなかなか難しかったのですが、みんなで楽しみました。ライゼの会は今年度もⅮemecafeと交流会を軸に、認知症の啓発活動、本人作品展、RUN伴埼玉プラスに協力、行政との連携、地域の中で地域の皆さんと一緒に、微力ながら認知症(若年性認知症)のことを伝え、行動していきたいと考えています。今年度もよろしくお願いいたします。