Ⅾeme cafe 2019年度


2019年6月4日(火)

午前10:00~12:00

スターバックスコーヒー朝霞駅前店

第1回 Ⅾeme cafeを

参加者概要・・若年性認知症ご本人3名・ご家族3名

延べ人数   埼玉県職員1名・埼玉県若年性認知症コーディネーター1名

       朝霞市職員2名・朝霞市5圏域地域包括支援センター職員8名

       若年性認知症家族会1名・地域市民6名・ライゼの会5名

 

ライゼの会では4月、5月の交流会に続き、スターバックスコーヒー朝霞駅前店でⅮeme cafe【Ⅾementia[認知症]cafeの略称で読み方はデメカフェ】を開催

しました。まず最初に、このカフェはスターバックスコーヒー朝霞駅前店の店長およびタッフさんのご協力で開催できたことを感謝いたします。

都内町田市の各スターバックス店に於ける、Ⅾcafeの活動の素晴らしさを実感し、朝霞市でもできないだろうかと考え、スターバックスコーヒー朝霞駅前店の店長さんにお話を持っていったところ、ご了承いただき実現いたしました。

認知症の方やご家族、支援する方、地域の人達が気軽に集まり、おいしいコーヒーを飲みながら、現在の思いを語ったり、情報交換をしたり、交流しながら

認知症に対する理解を深め、認知症の方の意思を尊重する場です。

人と人のつながりで、認知症の方が住みなれた地域で、自分らしく暮らし続けることができるように、そんな役割を持っています。

Ⅾeme cafeは毎月開催いたします。基本的に第一木曜午前10:00~12:00としますが、変更になる場合もあるので、Ⅾeme cafe案内をご覧ください。

尚、出入り自由、途中参加もOKです。お気軽にご来店ください。



2019年7月4日(木曜日)午前10:00~12:00

雨の中、2回目のⅮeme cafe開催です。

 

足元が悪い中、ご本人とご家族、ライゼの会3名、彩星の会会長さん、地域包括職員5名、民生委員3名、市民の方2名がスターバックス朝霞駅前店に来ていただきました。感謝感謝です。

朝霞駅前店の店長さんは、おめでたいお休みに入るので、着任した新しい店長さんと上司の方をご紹介していただきました。感謝感謝です。

今回も初対面の方達は、旧知のように話が弾んでいましたが、次回からはテーマを絞って話し合いをする、必要もあると感たのが反省点です。

でも、民生委員さんや市民の方にも参加していただいて、認知症に対する理解を深めていただけたようです。ご本人のYさんはいつものように皆さんに話しかけて、盛り上がりました。来週末から高校野球の予選が朝霞市営球場であるので、野球チームのコーチだったYさんと、プロ野球好きのNさんを誘い観戦に行く約束をしました。

このカフェを続けることで藤田和子さんの本のタイトル「認知症になってもだいじょうぶ」といえるような、やさしいまちにしていきたいなと思っていす。

次回は第2木曜日の8月8日です。

また新たな出会いを楽しみにしています。



2019年8月8日(木曜日) 午前10:00~12:00

第3回 Ⅾeme cafe   スターバックスコーヒー朝霞駅前店にて

 

連日の酷暑、猛暑、熱暑の中、12名の方にお集まりいただきました。

当事者1名ご家族1名、埼玉県庁職員2名、地域包括1名、若年性認知症家族会1名、介護者サロン1名、民生委員1名、朝霞市民の方2名、ライゼの会2名、そしてお子さまの誕生を待ち、間もなくお休みに入るこのお店のストアマネージャーのKさんが、お休みにも関わらず参加していただきました。

Kさんの友人の方と出会い、Kさんをご紹介していただき、認知症カフェをこのお店でやらせてくださいとご相談したとき、躊躇することなく賛成してくれました。その為に、町田市のⅮcafeを見学に行き、運営の仕方などを、先輩の方から学んでこられました。本社の方にも交渉していただき、朝霞で行うカフェの名前も一緒に考えてくれました。そして、「Ⅾeme cafe」という名前とロゴが出来たのです。今日もその話が出ましたが、本当に感謝しています。

また、県内各所のスターバックス店でも、同じようなカフェを行いたいという

動きがあることもお話してくれました。県の職員の方もそのことを聞き、応援したい言っています。この動きが埼玉県で拡がってくれることはうれしいです

そして、すてきなママさんになったKさんと、可愛いお子さんがⅮeme cafeに参加してくれることを待ち望んでおります。

今日は、「旅のことばカード」を紹介したり、行政サービスにつなげる事や介護経験、介護のあり方など、認知症になられた家族のお話、若年性認知症本人の発信など、たくさんのお話が出ました。とくに、ここ数年は若年性認知症に対する行政や市民の関心が、高まってきていることが感じられました。

6月18日に厚労省が発表した「認知症施策推進大綱」にもあるように、認知

症の人本人の発信が大きな力となっているように思います。

本人とご家族、そしてサポートしていく皆さんの力が大きいのではないでしょうか。各地で行われている力が結集し大きな力となり、認知症になっても住み慣れた地域で希望を持って暮らし続ける社会を作っていけると信じています。

ライゼの会は、まだ本人との出会いが少ないのですが、この地に住まいがある限り、いつかは出会うことを信じて、ライゼの会交流会とⅮeme cafeがお役に立てるように、継続的な活動をしていきます。

本日参加していただいた方たちに感謝を申し上げると共に、今後もつながりを大事にしていくことを改めて感じました。

次回のⅮeme cafeは9月5日(木曜日)10:00~12:00です。

ご本人、ご家族、最近物忘れが気になる方、認知症が気になる方など、どなたでも参加できます。出入りも自由なゆる~~い集まりです。

みなさんと話し合い情報を共有できる場です。参加をお待ちしております。



2019年9月5日(木曜日)10:00~12:00

第4回 Ⅾeme cafe   スターバックスコーヒー朝霞駅前店

 

秋の気配を感じる日々が続いています。青空も高く感じるようになりました。

今日の参加者は、本人ご家族はお休みでしたが、少し不安があり参加された方

いつも参加してくれる地域の方、若年性認知症家族会代表、民生委員3名、社協職員、福祉関係実習生、ライゼの会4名で合計12名の方です。

恒例の自己紹介と、それぞれの想いをお話いただきました。今回は参加者が少ないので、皆さんのお話がよく聞こえました。不安があり参加された方は、ご自分でいろいろ検索されたり、本で知識を得たり、病院に行っても的確なお話と診断をいただけないので、このⅮeme cafeを知ったとのことです。そして、皆さんからの情報やアドバイスを頂ければ嬉しいとおっしゃってました。私たちのお話がお役に立ったか心配ですが、ご自分の想いを皆さんに話せたことと、そしてこの場で皆さんに的確なアドバイスをしていただいていました。Ⅾeme cafeのひとつの役割を果たせたことがうれしいです。また、若年性の方の一番の困りごとは、経済的負担と就労です。このことについても、家族会の代表がこれまでの経験と事例をお話してくれました。そして、地域包括支援センターに行って相談するのが先決という話も出ました。早期発見早期診断がとても大事で、若年性の場合は診断だけでなく、その人の今の生活も考えてくれるようなお医者さんと出会うことが大事ではないでしょうか。福祉関係の実習生の方は、社会福祉士を目指しているとのことでした。やはり、ご家族のことがきっかけのようです。若い方が将来をしっかり見て目標を持っている話を聴くと嬉しくなります。社協の職員の方は、代休の日でしたが参加していただき感謝です。いつもお世話になっている方です。そして、民生委員はどんな活動しているのか気になり、民生委員のお仕事を(ボランティアですが)紹介し頂きました。昔は、地域の名士や名誉職的な感じでしたが、今は、地域の見守りが主で、行政につないだりすることなどですと、教えてくれました。日常の生活の中ではなかなかお会いすることはないようです。ある意味、出しゃばらず、黒子的な存在が民生委員ではないかと思います。舞台で必要な黒子のように、地域でも必要な存在です。また、ライゼの会交流会の本人の方と小学校に行って、子どもたちと交流を始めたことも皆さんにご報告しました。

今回はいろんなところで、いろんなかたちで、繋がっていることを実感しました。繋がりという言葉はたやすく使えますが、本当の繋がりはお互いの信頼があればこそです。「ツ・ナ・ガ・リ」をモットーにもっと繋がりましょう。

次回、10月Ⅾeme cafeは 10月3日(木曜日)10:00~12:00

スターバックス朝霞駅前店です。ご本人ご家族、最近物忘れが気になる方、認知症じゃないかと不安な方、地域の方、医療福祉関係者の方、お子様連れの方など、どなたでも。出入り自由のゆる~~い集まりです。

また皆さんとの再会を楽しみにしています。お疲れさまでした。



2019年10月3日(木曜日)10:00~12:00

第5回 Ⅾeme cafe       スターバックスコーヒー朝霞駅前店

朝晩は秋を感じるようになりましたが、台風の影響なのか蒸し暑い日でした。

今日は、本人2名ご家族2名、民生委員2名、地域包括職員4名、訪問看護師2名、若年性認知症家族会代表、ライゼの会3名です。

初めは1975年に書かれた詩をとりあげて、現代の社会に通じることを皆さんと話し合いました。障がいを持つ人に対する社会の環境の変化は遅々として

進まず、今なお、偏見と理解不足が多いのではないか。また、国や県、自治体も、啓発はしているものの、正しい理解がされていない現状など、将来を不安視する意見も出ました。特に、高齢化が進み、誰でも認知症になる可能性がある近い未来に、私たちはどう対処すべきか、認知症になっても安心して暮らせる社会は作るにはどうすべきかなど、Ⅾeme cafeに来られてる方々は、自分事として捉えています。本人のお二人は、多少テンションが高かったのですが、

今日は落ち着いて会話ができたようです。ご家族の方は心配事などを家族会の代表や専門職に相談されていました。また、毎回のように地域包括職員の方がお仕事の合間に立ち寄り、参加してくれることです。そして訪問看護師の方2名も訪問の合間に参加してくれました。地域で活躍されている方達の参加は何よりうれくく、Ⅾeme cafeに心を運んでいただけることは感謝しかありません。

こんな繋がりが、誰でも安心して生活できる地域をつくるのではないでしょうか。後半は、特にテーマを設けずお隣どうしで語り、あっという間の2時間でした。会場をお借りしているスターバックスの広報の方にも、私たちの様子を

見ていただき、人数が多くなると椅子の移動など、他のお客様の視線も気になることから、次回からお店の中とお店前のテラスで別れて行うのも、一つの方法ではないかとご提案いただきました。継続して開催するためには他のお客様にご迷惑をおかけしない。また、お店のご協力があってこそ開催できるので、その都度工夫する事も必要です。次回はテラスでⅮeme cafeができそうです。

そして、11月30日(土)にさいたま市で開催される、若年性認知症の方と介護者および医療・介護・福祉専門職の交流スポーツイベント「ソフトバレーボール&卓球大会」に本人ご家族と一緒に参加することも決まりました。

実りある秋の日、Ⅾeme cafeでの小さな繋がりがいつの日か大きな繋がりとなり、認知症の方の意思が尊重され、住みなれた地域で自分らしく暮らし続ける社会が実現することを信じています。

 

次回は11月7日木曜日の開催です。

スターバックス朝霞駅前店10:00~12:00です。

ご本人ご家族、最近物忘れが気になる方、認知症じゃないかと不安な方、地域の方、医療福祉関係者の方、お子様連れの方など、どなたでも。出入り自由のゆる~~い集まりです。参加お待ちしています。



2019年11月7日(木曜日)10:00~12:00

第6回目のⅮeme cafeです。スターバックスコーヒー朝霞駅前店

スターバックスコーヒーのXmas新作ドリンクを、店頭でセールスしていたお二人にご挨拶して、試飲のミニカップを頂き店内へ・・・。

皆さんが揃ったところで、簡単な自己紹介と、この頃気になることを一言述べてもらいました。今日の参加者は本人1名ご家族1名、初参加の病院相談員の方1名、先々月参加してくれた方1名、若年性認知症家族会代表、訪問看護師1名、地域包括支援センター職員2名、、民生委員1名、ライゼの会3名の12名でした。在宅医療と毎年欠かさず参加している在宅医療推進フォーラムの話や、先日聞いた認知症の歴史の一部、エンディングノートの話、そして埼玉県うどんパスポートの話題など。

 

そして、みんなで認知症のご家族のことを考えるお話も。参加者のお一人がご自分のお母さんのことについて話し始めました。お母さんは今78歳。若年性認知症と診断されてから10数年、週3回のデイサービスを利用しながら、お父さんとお姉さんと一緒に生活している。ある日、お姉さんが風呂上りのお母さんの胸の部分にマッサージクリームを塗っている時、胸の異変に気付いたそうです。すぐに診断を受けるとステージ4の乳がんでした。お母さんの病気についてお父さんとご家族で、切開すべきか、このままの状況で過ごすのかを話されたそうです。お父さんは取れるものなら取ってほしい。お姉さんは認知症も進んでいるのでそのままのほうがいいと、意見が別れているとのこと。

しかし認知症が進んでいるゆえに手術には大きなリスクが伴う事。そして術後のケアの問題。また一方で、そのままにしておくとがん細胞が大きくなり変色しにおいも出るようになるので、お母さんの身体が心配です。

どうしたらいいのか悩んでいるので、何かご意見を頂けないでしょうかとのことでした。このお話を聴いて一同考え込んでしまい、軽々と意見は言える状況ではありませんでした。仮に意見を言っても正解のない答えになってしまいます。ご家族の状況、お母さんお父さんの状況を聞いて、やはり、お父さんに決めてもらうのがいいのではという意見になりました。夫婦としてこれまで歩んできたのだから、どんな状況になってもご家族が後悔しないようにすべきという意見です。この話を聞いて、認知症の方が大きな病気になることもこれからの時代は予想すべきです。その時にどんな対応がベストなのかも考えておかなければならないことに気づきました。。

その時に役立つのがエンディングノートではという意見も再び出ました。

ご家族が迷わないように、悩まないように。

話された方は、皆さんに聞いていただき、気持ちが少し軽くなりましたと笑顔でお礼を述べていました。

 

先月からこのような相談や悩みがテーマとなり、皆さんと一緒に考える機会が増えてきたことはライゼの会も少し成長しているような気がします。そして、名残惜しかったのですが、12月の再会を約束してお別れしました。

本人さんは前回、駅前のパン屋さんで買ったパンの味が忘れられず、今日も買

っていくというので、終了後に一緒に買いに行きました。交流会で作ったどら焼きは忘れたようですが、ここのパンの味は忘れておらず、おいしいものはしっかり記憶されてるようです。( ´艸`)

 

12月のDeme cafeは12月5日木曜日。

スターバックス朝霞駅前店10:00~12:00です。

ご本人ご家族、最近物忘れが気になる方、認知症じゃないかと不安な方、地域の方、医療福祉関係者の方、お子様連れの方など、どなたでも。出入り自由のゆる~~い集まりです。参加お待ちしています。



令和元年12月5日(木曜日)10:00~12:00

今年最後のⅮeme cafeです。スターバックスコーヒー朝霞駅前店。

本日の参加者は入れ替わり立ち替わりで、本人1名、MCIと思われる方1名認知症じゃないかと不安な方1名、若年性認知症家族会代表、訪看1名、NPO市民団体代表、市職員、地域包括支援センター職員2名、民生委員3名、ライゼの会4名でした。本人の方はシルバーのMYママチャリで来店です。

いつものように簡単な自己紹介と最近良かったことなどを話していただきました。時間の観念が薄れてきている話も出てきました。メモをしていても日にちを間違えたり、会合の時間を14時と4時を間違えて早めに会場についたり、「あるある!」という同調もあるのですが、最近多いことに気づくも対策なしで「まっ!いいか!」と楽天的に捉えていることも。でも本当は要注意という事は本人が一番よくわかっている。

MCIと思われる方の就労支援の話も出ました。現在の勤務先にはある程度理解していただいてます。しかし、収入面を考えると転職したいが、そういう場合の支援先がわからない。皆さんでいろいろ考えましたが、なかなか良い智慧

は出ません。今の職場を替わるリスクも考えなければならず、難しい問題でした。先日のソフトバレー&卓球がとても楽しかったという本人のNさんは、朝霞で卓球の同好会などに参加したいと言ったので、探すことになりました。

また、先日報道された「人生会議」のことも話題に出ました。ポスターは賛否両論ですが、「人生会議」=ACP(アドバンス ケア プランニング)は世間に少し周知されているようです。もしバナゲームのカードも持参したのですが、説明だけしかできなかったので、次回は、皆さんでやろうと思います。

帰りに、ストアマネージャーにご挨拶をして、来年もよろしくお願いしますと

申してきました。近々、エリアマネージャー会議があるので、Deme cafeをエリアのマネージャーに紹介してきますと、うれしいお言葉を頂きました。

 

2020年ネズミ年1月のDeme cafeは1月9日第2木曜日です。

スターバックス朝霞駅前店10:00~12:00です。

ご本人ご家族、最近物忘れが気になる方、認知症じゃないかと不安な方、地域の方、医療福祉関係者の方、お子様連れの方など、どなたでも。出入り自由のゆる~~い集まりです。参加お待ちしています。

 

試行錯誤の末、始めたⅮeme cafeでしたが、皆様に支えられて回を重ねることが出来ました。来年もよろしくお願い致します。



2020年1月9日(木)スターバックス朝霞駅前店 10:00~12:00

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

子(ね)年1月のⅮeme cafeです。ご家族、3歳のお子さん、若年認知症家族の会代表、民生委員、朝霞市社協職員、隣市地域包括支援センター職員、朝霞市地域包括支援センター職員、市民、ライゼの会パートナーあわせて13名の参加でした。今日のテーマは、認知症の本人とご家族の関わり方を皆さんと共に考えました。奥様が2年前から認知症と診断され、今もご夫婦で暮らしている方が奥様の様子や、どのように対応すべきか悩んでいることを話されました。同じ話を何度もすることや、大事なものの置き場所が毎回替わり、いつも無い無いということ。言葉が少なくなっていること。字も書くことがないので、徐々に忘れていくこと。そんな奥様に対して、なんでできない、わからないのだと知らず知らずのうちに攻めている自分がいることなど。

今回、Ⅾeme cafe参加のきっかけは一緒に来られた娘さんが、ケアマネさんに勧められたとのことです。そして、お父様には何度か、ひとりで悩まずにcafeや

認知症の家族の交流の場にでかけたらと、促したようですが、お父様はなかなか行くことがなかったようです。今回は初めてとのことでした。

奥様のことで心の中の想いを、皆さんに聞いていただいて、安堵し少し余裕が出来たのではないでしょうか。

現役で働いていた頃から、家庭のこと、育児、すべてが奥様任せであったことなどは、今考えると申し訳ないという気持ちですと話されました。

昔の男、昭和の男で片付けられるのは奥様が元気であればこそと思います。

そして、参加者のMさんから、認知症の奥様を介護された経験上のアドバイスがありました。「日々、奥様が話される言葉を全て受け入れてください。そうすれば、認知症は進行しない。違うと反論すればするほど、認知症は進行していく」。Mさんの一言が心に響きました。これからはそのようにすると言われていました。認知症の本人は何もわからないのではなく、行動や言葉を否定され、人に指摘されることが怖いのではないでしょうか。一番苦しんでいるのはやはり本人なのです。

また、お母様の認知症が進み、不穏な状態が時々あるという方は、施設に入居しているのですが、「お金を300万円取られた」と施設の方に訴えることがあったそうです。その時施設の方はお母様を安心させるために「300万円あったよ、預かっているから安心してね」とやさしく接してくれ、お母様は安心したようです。不穏状態のときはやはり、本人の安心する言葉がとても大切と思いました。認知症の人にとっても認知症でなくても、言葉はやはり人間にとって一番大切なものです。家族の言葉や本人の周りの方の言葉ひとつで、進行が速まったり、ゆっくりだったりとすることを学びました。

先にお話した方は、帰りにお孫さんのベビーカーを押しながらお店をあとにしました。そのあと、娘さんからお父様を参加させて良かったです、うれしいメールを頂きました。時間が許せばまた参加したいとのことです。

Deme cafeも8回目になりました。初めて参加してくれる方も多くなりました。同時に皆さんと共有できることも多く、手前みそですがDeme cafeは回を

重ねるごとに成長していると感じます。そして、初めて3歳のお子さんも参加していただき、場が和みました。ありがとうございました。

2月のDeme cafeのご案内です。

2月6日(木)10:00~12:00 スターバックスコーヒー朝霞駅前店

ご本人ご家族、最近物忘れが気になる方、認知症じゃないかと不安な方、地域の方、医療福祉関係者の方、お子様連れの方など、どなたでも。出入り自由のゆる~~い集まりです。参加お待ちしています。



2月Ⅾeme cafeで集いました。

2020年2月6日(木)10:00~12:00 

スターバックスコーヒー朝霞駅前店

寒風の中、本人、ご家族、民生委員、家族会代表、認知症専門病院職員、地域包括支援センター職員、初めて参加した地域の方で認知症本人のご家族、13名の参加でした。お店の中には、いつもⅮeme cafeの看板や、テーブルに予約席の案内を出していただいています。お店の皆さんにいつも感謝!感謝!です。

初めての方もいるので、簡単な自己紹介から始まりました。

気になることは、やはり連日報道されている新型肺炎のことや、小中学校で猛威を振るっているインフルエンザ、近隣市のノロウイルス中学生集団感染などウイルス!ウイルス!です。

初めて参加された地域の方は、ご主人が高次脳機能障害と診断されて、そのあと認知症と診断されたことを話されました。当初は高次脳機能障害と認知症の区別もつかず、大変なご苦労をされたようです。ご主人はトライアスロン大好きで活発な方でしたが、今では合わせて失語症にもなり、自分の意思もうまく

伝えることが出来ません。しかし、奥様はご主人のことをよく理解されているようでした。今は、訪問診療と週3回のデイサービスに喜んで行かれてるとのことです。ご主人に合う訪問医とデイサービスで、奥様はとても安心されてるので、ご主人のことを軽口で話されてましたが、やはり夫婦の良い関係を見せていただいたような気がします。

少し遅れて参加の本人の方は、先日のりっくんランドの写真を見て「俺だ!!」

と言って思い出していました。男の席と女の方の席が偶然別れていたので、「男は男同士、女は女どうしで話せばいいよ」とご機嫌です。

また、今日はうれしいことにDeme cafeを一緒に考えていただいた、スターバックスコーヒー朝霞駅前店の前ストアマネージャーさんが、顔を出してくれました。今は子育て中の良きママさんです。久しぶりにお会いできてうれしかったです。

そして、終了の12時5分前の時、店の外を見るとNさんがいるので、びっくりです。本人のNさんには娘さんをとうして、今日のことを伝えています。

娘さんもNさんに伝えているはずですが、時間を間違えたかもしれません。

お店の前に自転車を止めて歩いていたので、迎えに行きお店の中へ・・・。

顔見知りに会えて少し安堵したようです。遭えてよかったです。

終わったら、シルバーのママチャリに乗り、颯爽と帰っていきました。

風が強かったので帰りが心配でしたが、無事に帰宅できたようです。

昨年から9回目の開催でしたが、これまで多くの方との出会いがありました。

参加していただいた皆様に感謝するとともに、地域になくてはならない場所で、皆さんがふらっと立ち寄れる場所でありたいと思います。

次回は3月5日の開催です。皆様の参加をお待ちしております。